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月別アーカイブ: 2025年11月

株式会社上市屋銘木店のよもやま話~循環型林業という未来🌏~

皆さんこんにちは!
株式会社上市屋銘木店、更新担当の中西です。

 

 

循環型林業という未来🌏

私たちは、木を伐ることを「破壊」と思いがちです。
しかし、正しく管理された伐採は「再生」の第一歩。
森は伐ってこそ、若返り、新しい命を育むのです。

今、林業の現場では“循環”をキーワードにした取り組みが広がっています。
それは、森だけでなく、人と地域、そして地球全体を元気にする活動です。


🌱1. 循環型林業とは?

従来の林業は「伐って売る」だけの直線的な構造でした。
しかし今注目されているのは、「伐って・使って・再び植える」という循環モデル。

この考え方は、
① 森林の健全化
② 地域経済の循環
③ 環境負荷の低減
という3つの価値を同時に生み出します。

つまり、森の成長=地域の成長なのです。


🏡2. 地域とともに動く林業

林業は、最も地域密着型の産業の一つです。
山に道を作り、伐採し、搬出し、製材し、販売する。
そのすべてが、地域内で完結します。

近年では、「地域森林組合」と「地元企業」「自治体」「学校」などが連携し、
森を“地域資源”として活かす取り組みが増えています。

・子どもたちの森林体験学習
・木育(もくいく)プロジェクト
・地域の間伐材を使ったベンチや遊具の製作
・林業女子の活動や地域イベントでの木工ワークショップ

こうした活動が、若い世代に森の魅力を伝え、
“森と暮らす文化”を次世代へと引き継いでいます🌸


🔥3. 木をエネルギーに変える ― バイオマスの力

伐採後の枝や端材など、本来は廃棄される木材も、
今では木質バイオマス燃料として活用されています。

木を燃やして発電し、その熱を地域施設に供給する“地域熱利用”。
これにより、CO₂排出を実質ゼロに近づけ、
化石燃料依存から脱却することができます。

さらに、製材所から出るおがくずやチップも、
ペレットストーブ燃料として再利用され、
“木のエネルギー”が新しい地域循環を生み出しています。


💧4. 森林管理と防災の関係

森の手入れが行き届かないと、土砂災害や洪水のリスクが高まります。
根が浅くなることで、雨のたびに土砂が流れ、川が濁る。
林業の衰退は、環境問題だけでなく“人命リスク”にも直結します。

そのため各地では、
・荒廃山林の再整備
・治山工事と植林の連携
・伐採後の地盤安定処理
といった取り組みが進んでいます。

「木を伐る=山を守る」
この認識を社会全体で共有することが、これからの防災林業の基盤となります。


🧑‍🌾5. 林業の働き方と担い手育成

林業の未来を語る上で欠かせないのが、“人”の問題です。
全国で林業就業者の平均年齢は50代後半。
一方で、ここ数年、20〜30代の新規就業者が増加しています。

背景には、
・環境問題に関心を持つ若者の増加
・Uターン・Iターンによる地域移住の動き
・国や自治体の「緑の雇用」制度などの支援

また、最新の林業機械やICT導入によって、
女性や未経験者でも働きやすい職場環境が整いつつあります。
「チェーンソーだけが林業ではない」時代が、すぐそこにあります。


🌏6. 未来への提案 ― 森を“まちづくり”に活かす

木を伐ることから始まる“まちの循環”。
林業は、建築・観光・教育・エネルギーといった他産業と結びつくことで、
新しい地方の経済モデルを作り出す可能性を秘めています。

・木造公共施設の建設
・木質舗装の遊歩道
・木育カフェや地域工芸館の運営
・間伐材を使ったブランド製品の開発

森を中心にした地域デザインは、
「自然と共に生きる日本の原点」を取り戻す動きでもあります。


✨7. まとめ

林業は、過去と未来をつなぐ産業。
木を伐り、植え、また森を育てるその循環の中に、
“持続可能な社会”の原型が息づいています。

私たちが森を選び、木を使い、環境に想いを寄せること。
それが、次の100年の森を育てる第一歩です🌲

 

 

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株式会社上市屋銘木店のよもやま話~“緑の経済”~

皆さんこんにちは!
株式会社上市屋銘木店、更新担当の中西です。

 

 

“緑の経済”

日本の国土の約7割が森林。
そのうち、およそ4割は“人の手によって植えられた人工林”です。
スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツなど——これらを管理し、育て、伐り、また植える。
それが、**林業(forestry)**という仕事です。

かつては“きつい・危険・儲からない”といわれた林業。
しかし近年、脱炭素・再生可能資源・地方創生の文脈で、再び脚光を浴びています。
今回は、現代の林業が果たす役割と、その奥にある“人と森の共生”を掘り下げていきます


1. 森林を「育てる」という産業

林業の仕事は、木を切ることではなく、森を育てること
苗木を植えてから、伐採できるまでに約50〜80年という時間がかかります。
つまり、1人の林業従事者が“自分の植えた木を伐ることなく人生を終える”ことも珍しくありません。

その間に行われる主な作業は

1️⃣ 植林:伐採後に苗木を植える。
2️⃣ 下刈り:雑草や低木を除去し、苗の成長を助ける。
3️⃣ 間伐:密集した木を間引き、残りの木の光合成を促す。
4️⃣ 枝打ち:節を少なくし、良質な材木にするための剪定。
5️⃣ 伐採・搬出:成熟した木を伐り出し、丸太として市場へ。

これらの作業が連鎖しながら、1本の木を「製品」へと育て上げていきます。
まさに“100年単位の農業”といえるのが林業です。


2. 現場のテクノロジー ― スマート林業の時代へ

かつて林業は“人力とチェーンソーの世界”でした。
しかし今は、ドローン・GPS測量・ICT・高性能林業機械の導入により、
「スマート林業」へと大きく変わりつつあります。

たとえば

  • ドローン撮影+GISで、伐採範囲や樹種構成を3D可視化。

  • 高性能ハーベスタで伐倒・玉切り・皮むきを自動処理。

  • データ管理アプリで伐採記録・搬出量をリアルタイム管理。

これにより、労働負担の軽減・安全性の向上・材価の安定化が進んでいます。
若手が参入しやすくなっただけでなく、**「森の見える化」**が政策判断にも役立っています。


3. 林業が支える環境と経済

森林は単に木材を生産する場所ではありません。
雨水を蓄え、CO₂を吸収し、土砂災害を防ぎ、生態系を守る。
そのすべてが「自然のインフラ」です。

林業が持続的に行われることは、
このインフラを“守りながら利用する”という、極めて重要な経済行為。

また、木材利用の拡大は「脱炭素社会」に直結します。
木は成長中にCO₂を吸収し、伐って建築材に使えば、その炭素を長期間固定できます。
鉄やコンクリートと比べても、木材は製造時のエネルギー消費が少なく、環境負荷が小さい。

つまり林業は、環境と産業を両立させる“グリーンエコノミーの要”なのです。


4. 木材の価値を“暮らしの中へ”

林業が生み出す木材は、住宅・家具・紙・燃料など、私たちの生活を形づくる素材です。
近年は特に、国産材の利用拡大が進んでいます。

・住宅の内装にスギ・ヒノキを使う
・木製パレット・木質チップによる物流の脱プラ
・バイオマス発電用チップで再生エネルギー化

「伐って使って、また植える」このサイクルをまわすことで、
森林資源を持続的に活かすことができます。

国産材利用の増加は、地域経済の自立にもつながります。
林業者・製材所・建築会社・自治体が連携することで、
“地産地消の森づくり”が現実になりつつあります。


5. 森を未来へ

林業は、今まさに転換期にあります。
人口減少による担い手不足、材価の低迷、気候変動による害虫被害…。
それでも、森は人の手を待っています。

森を守ることは、地域を守ること。
一本の木を育てることは、百年先の風景をつくること。

林業は“過去の産業”ではなく、“未来をつくる仕事”です。
森に生きる人たちの誇りは、きっとこれからもっと多くの人に届くでしょう。

 

 

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