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皆さんこんにちは!
株式会社上市屋銘木店、更新担当の中西です。
私たちは、木を伐ることを「破壊」と思いがちです。
しかし、正しく管理された伐採は「再生」の第一歩。
森は伐ってこそ、若返り、新しい命を育むのです。
今、林業の現場では“循環”をキーワードにした取り組みが広がっています。
それは、森だけでなく、人と地域、そして地球全体を元気にする活動です。
従来の林業は「伐って売る」だけの直線的な構造でした。
しかし今注目されているのは、「伐って・使って・再び植える」という循環モデル。
この考え方は、
① 森林の健全化
② 地域経済の循環
③ 環境負荷の低減
という3つの価値を同時に生み出します。
つまり、森の成長=地域の成長なのです。
林業は、最も地域密着型の産業の一つです。
山に道を作り、伐採し、搬出し、製材し、販売する。
そのすべてが、地域内で完結します。
近年では、「地域森林組合」と「地元企業」「自治体」「学校」などが連携し、
森を“地域資源”として活かす取り組みが増えています。
・子どもたちの森林体験学習
・木育(もくいく)プロジェクト
・地域の間伐材を使ったベンチや遊具の製作
・林業女子の活動や地域イベントでの木工ワークショップ
こうした活動が、若い世代に森の魅力を伝え、
“森と暮らす文化”を次世代へと引き継いでいます🌸
伐採後の枝や端材など、本来は廃棄される木材も、
今では木質バイオマス燃料として活用されています。
木を燃やして発電し、その熱を地域施設に供給する“地域熱利用”。
これにより、CO₂排出を実質ゼロに近づけ、
化石燃料依存から脱却することができます。
さらに、製材所から出るおがくずやチップも、
ペレットストーブ燃料として再利用され、
“木のエネルギー”が新しい地域循環を生み出しています。
森の手入れが行き届かないと、土砂災害や洪水のリスクが高まります。
根が浅くなることで、雨のたびに土砂が流れ、川が濁る。
林業の衰退は、環境問題だけでなく“人命リスク”にも直結します。
そのため各地では、
・荒廃山林の再整備
・治山工事と植林の連携
・伐採後の地盤安定処理
といった取り組みが進んでいます。
「木を伐る=山を守る」
この認識を社会全体で共有することが、これからの防災林業の基盤となります。
林業の未来を語る上で欠かせないのが、“人”の問題です。
全国で林業就業者の平均年齢は50代後半。
一方で、ここ数年、20〜30代の新規就業者が増加しています。
背景には、
・環境問題に関心を持つ若者の増加
・Uターン・Iターンによる地域移住の動き
・国や自治体の「緑の雇用」制度などの支援
また、最新の林業機械やICT導入によって、
女性や未経験者でも働きやすい職場環境が整いつつあります。
「チェーンソーだけが林業ではない」時代が、すぐそこにあります。
木を伐ることから始まる“まちの循環”。
林業は、建築・観光・教育・エネルギーといった他産業と結びつくことで、
新しい地方の経済モデルを作り出す可能性を秘めています。
・木造公共施設の建設
・木質舗装の遊歩道
・木育カフェや地域工芸館の運営
・間伐材を使ったブランド製品の開発
森を中心にした地域デザインは、
「自然と共に生きる日本の原点」を取り戻す動きでもあります。
林業は、過去と未来をつなぐ産業。
木を伐り、植え、また森を育てるその循環の中に、
“持続可能な社会”の原型が息づいています。
私たちが森を選び、木を使い、環境に想いを寄せること。
それが、次の100年の森を育てる第一歩です🌲
弊社、株式会社上市屋銘木店では一緒に森林を守る仲間を募集しています!

皆さんこんにちは!
株式会社上市屋銘木店、更新担当の中西です。
日本の国土の約7割が森林。
そのうち、およそ4割は“人の手によって植えられた人工林”です。
スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツなど——これらを管理し、育て、伐り、また植える。
それが、**林業(forestry)**という仕事です。
かつては“きつい・危険・儲からない”といわれた林業。
しかし近年、脱炭素・再生可能資源・地方創生の文脈で、再び脚光を浴びています。
今回は、現代の林業が果たす役割と、その奥にある“人と森の共生”を掘り下げていきます
林業の仕事は、木を切ることではなく、森を育てること。
苗木を植えてから、伐採できるまでに約50〜80年という時間がかかります。
つまり、1人の林業従事者が“自分の植えた木を伐ることなく人生を終える”ことも珍しくありません。
その間に行われる主な作業は
1️⃣ 植林:伐採後に苗木を植える。
2️⃣ 下刈り:雑草や低木を除去し、苗の成長を助ける。
3️⃣ 間伐:密集した木を間引き、残りの木の光合成を促す。
4️⃣ 枝打ち:節を少なくし、良質な材木にするための剪定。
5️⃣ 伐採・搬出:成熟した木を伐り出し、丸太として市場へ。
これらの作業が連鎖しながら、1本の木を「製品」へと育て上げていきます。
まさに“100年単位の農業”といえるのが林業です。
かつて林業は“人力とチェーンソーの世界”でした。
しかし今は、ドローン・GPS測量・ICT・高性能林業機械の導入により、
「スマート林業」へと大きく変わりつつあります。
たとえば
ドローン撮影+GISで、伐採範囲や樹種構成を3D可視化。
高性能ハーベスタで伐倒・玉切り・皮むきを自動処理。
データ管理アプリで伐採記録・搬出量をリアルタイム管理。
これにより、労働負担の軽減・安全性の向上・材価の安定化が進んでいます。
若手が参入しやすくなっただけでなく、**「森の見える化」**が政策判断にも役立っています。
森林は単に木材を生産する場所ではありません。
雨水を蓄え、CO₂を吸収し、土砂災害を防ぎ、生態系を守る。
そのすべてが「自然のインフラ」です。
林業が持続的に行われることは、
このインフラを“守りながら利用する”という、極めて重要な経済行為。
また、木材利用の拡大は「脱炭素社会」に直結します。
木は成長中にCO₂を吸収し、伐って建築材に使えば、その炭素を長期間固定できます。
鉄やコンクリートと比べても、木材は製造時のエネルギー消費が少なく、環境負荷が小さい。
つまり林業は、環境と産業を両立させる“グリーンエコノミーの要”なのです。
林業が生み出す木材は、住宅・家具・紙・燃料など、私たちの生活を形づくる素材です。
近年は特に、国産材の利用拡大が進んでいます。
・住宅の内装にスギ・ヒノキを使う
・木製パレット・木質チップによる物流の脱プラ
・バイオマス発電用チップで再生エネルギー化
「伐って使って、また植える」このサイクルをまわすことで、
森林資源を持続的に活かすことができます。
国産材利用の増加は、地域経済の自立にもつながります。
林業者・製材所・建築会社・自治体が連携することで、
“地産地消の森づくり”が現実になりつつあります。
林業は、今まさに転換期にあります。
人口減少による担い手不足、材価の低迷、気候変動による害虫被害…。
それでも、森は人の手を待っています。
森を守ることは、地域を守ること。
一本の木を育てることは、百年先の風景をつくること。
林業は“過去の産業”ではなく、“未来をつくる仕事”です。
森に生きる人たちの誇りは、きっとこれからもっと多くの人に届くでしょう。
弊社、株式会社上市屋銘木店では一緒に森林を守る仲間を募集しています!
